昭和女と平成女
「毒母ですが、なにか」を読んでいます。
主人公のりつ子は恨みや復讐心とかでなく、「周囲を見返したい」という上昇志向の持ち主です。
戦後間もない時代に生まれた娘が、女だてらに東大を目指したり、とにかく努力家なのですが、同情すべき点が沢山ある割になぜか応援できません。
それに、あたしはりつ子みたいに生きられません。
りつ子は、女の働き口がお茶くみ程度しかないと嘆いていましたが、平成生まれの私ですら、それが当然だと思っていました。
女の仕事はOLか、せいぜい工場の立ち仕事くらいしかなくて、就職しても2~3年で寿退社して、専業主婦になる。
年頃になれば素敵な恋人ができて、オシャレなディナーの最中にプロポーズされるものだと…。(もしくは東京タワーで)
完全にバブルのトレンディドラマ。
あたしは社員経験が3年しかなく(しかもクソみたいな時代遅れな会社だった)、事務職なんて名乗れないほどのくだらない仕事しかした事がありませんでした。
女性社員はそういうものだと思っていました。
でも、今のパート先の営業さんは、男女関係なく外回りをし契約を取ってきます。
非常に古めかしい思考ですが、女が外回りすることや、車を運転する事にカルチャーショックを受けたのです。
だって、母が言っていたもの。
「車の運転なんて女はできなくていい。車を持っていてどこにでも連れて行ってくれる男を捕まえろ。」って。
あたしは車の運転が大の苦手で、事故を起こしてしまうくらいなら一生運転しない覚悟なので、一生営業職なんてできません。
あたしは大正生まれなのでしょうか・・・。